(仮)ENGAGEMENT RING~忘れられない恋~
「じゃぁ、私も何度も言ってるけど、何も気にすることなんかないの!今や超人気トップアイドルの北神琉菜!
そして、人気モデルRunaなんだから」
「いやっ別に超人気トップアイドルでもないですよ…人気だって、ファンあってのですし……」
「まだそんなこと言ってー!!そりゃぁ、ファンあってだけど、あんたの実力でもあんの。
でなきゃ、ハードスケジュールになると思う?」
……っ…ごもっともです……
でも~、自分が人気あるなんて、これっぽっちも思えないんですけどぉ……
「あんたはとにかく……無自覚!鈍感!」
――――グサッ……
「もっと、自覚を持って自信を持ちなさい!ねっ?大丈夫だから」
「でもぉ~……」
「ん!?」
「……はい」
「わかったなら、よし!はいっ、スマイルスマイル!!ねっ♪そんなんじゃぁ、これから会う婚約者に失礼よ?元気出して♪」
……あっ…すっかりそのこと忘れてた…
でも、元気出さなきゃねっ!元気出さなきゃ相手の人に、心配かけちゃうもん!!
「うん!」
「よしっ!琉菜はそうでなくちゃっ♪じゃぁ、ちょっと時間早いけど、早めに行っとこっか?」