月と太陽。
夢「まだ、こんな所にいたの??」

クスッと笑う、佐々木。

佐々木だけ、知らないんだよな。

如月のこと。

夢「おぉ―い。無視ですかぁ??」

冗談っぽく言う、佐々木。

如月の事、知ったら。

きっと、佐々木にも信じてもらえなくなるだろうな・・・。

夢「裕輔の事なら、気にしなくて大丈夫。」

!?

何で、知ってるんだ??

太陽「誰から聞いたんだよっ??」

夢「秘密。」

ぎゅ。

そういって、佐々木は俺を抱きしめた。

太陽「さ、佐々木??」

夢「夢。」

太陽「は??」

夢「佐々木ぢゃなくて、夢っ!!!」

太陽「・・・。」

夢「美月の事は、下の名前で呼ぶのに、あたしは呼んでくれないんだぁ??」

太陽「・・・わかった。・・・夢??」

俺が下の名前で呼ぶと、佐々木は、にっこりと笑った。

夢「でも。」

次の一言で、佐々木の顔が変わった。

夢「あたしの言うこと聞かなきゃ、本当のこと、バラすからね。」

太陽「・・・本当の・・・こと??」

聞くのが、怖かったけど、聞くしかなかった。

夢「裕輔。死なせたの、あんたぢゃないでしょ??」

太陽「・・・。」

夢「ほぉら。だから、バラされたくなかったら、あたしの言うこと聞いてね??」

そして、またニコッとした、笑顔に戻る。

コイツは、一体何を考えているんだろう??

一体、何がしたいんだ??
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