月と太陽。
キーンコーンカーンコーン

学校のチャイムが鳴り、皆、慌ただしく席に座る。

美月が行ったあと、ギリギリのところで、学校に着いた。

本当にギリギリで危なかったけど・・・。

先生「HRはじめるぞ―。」

はぁ・・・。

先生「渡辺。プリント出せ―。」

美月・・・。

先生「渡辺??」

あのこと、美月には、ちゃんと話したほうがいい??

先生「わ・た・な・べ」

でも・・・。

先生「渡辺っ!!!!!」

バシっ。

思い切り頭を学級日誌で叩かれた。

太陽「てぇ・・・。」

先生「プ・リ・ン・ト・は??」

あぁ。

こいつ、だりぃ。

太陽「あぁ??んなの、知るかよっ!!!」

そう言って、教室を出た。

マヂあいつ、だりぃよ。

・・・嘘。

本当は、美月と気まずいから、教室に居たくなかっただけ。

俺と美月は、仲良くしちゃいけないんでしょ??

夢ともさ・・・。

本当は、もっとちゃんと話したかったよ??

でも。

夢のキモチ知ってて「あいつなんかヤメて、俺にしろよ。」なんて、言える訳ない。

正直。

俺の方を見てほしいよ??

俺だけを見ててほしいよ??

でも、出来ないんでしょ??

玖珂が好きなんでしょ??

・・・俺さ。

美月と玖珂と俺と夢と・・・。

俺ら4人は、仲良くできると思ってたけど。

あの事件はさ・・・。

俺が思っているよりも、何倍も・・・何倍も・・・。

溝が深かったんだね。
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