月と太陽。
美月「・・・ねぇ。」

太陽「ん??」

美月「散歩・・・しない??」

太陽「・・・ぅん。別にいいけど。」

急に散歩に行こうって言ったから、驚いてる。

美月「行こっか。」

そう言って、太陽の手を引っ張って、外に出る。

美月「わぁ。綺麗。」

外に出ると、雪が降っていた。

太陽「うわぁ。超綺麗。」

ジッと雪を二人で見ていた。

ふと、太陽を見てみると、

すっごくキラキラした目で雪を見ていた。

「超綺麗。」って、さっきから連呼してる。

もしかしたら、二人で雪を見れるのが、最後かもしれない。

って、思ったら、涙が出てきた。

雪を見ていた太陽が、

急に私の方を向いた。

太陽「・・・美月??」

美月「あぁ・・・。ごめん。なんでもない。」

太陽「何でもないことないでしょ??どうした??」

そう。

いっつも太陽は優しい。

私。

・・・いっぱい心配かけてるよね??

太陽のほうが、いつ死ぬのか分からなくて、

私より不安なのに。

ほんっと私、情けないな。

涙を拭って。

美月「本当に何にもないよ。ごめんね。」

太陽は何か言いそうだったけど

「そっか。」

と、小さな声でそう言った。
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