夜の待合室
「おはようカナ!」
『絢香おはよ!!ちょっと聞いてよ!!』
私は早速、友達の絢香に昨日のことを話した。
「何そのオーラ?」
『本当に見えたんだって!!彼の周りに輝くオーラが!
身長高いし、制服の着崩し方からして絶対にオシャレだった!
それに……』
「それに!?」
『彼の制服
はやぶさ高校だった!』
「うっそ~!」
はやぶさ高校は男子校で、イケメン男子がたくさんいるってことで有名だ。
はやぶさ高校には芸能コースってのがあるらしくて、
芸能人として活躍してる人もいるらしい。
そんな学校に彼は通っている!
「話しかけてみなよ!」
『えぇ!?』
だって反対側のホームだよ?
それにどうやって話しかけろと?
『良いの!私は見てるだけにするから!』
「もったいな~い。私も電車の彼見たいし」
……電車の彼
今日も乗ってないかな?