夜の待合室





『お疲れさまです!』


「「お疲れさまです」」




部活が終わるとすぐに楽器を片付け、鞄を持って部室を出た。


そしてダッシュで靴を履き替えて駅へと向かう。




只今の時刻
7時8分



今日は合奏があったから終わる時間が少し遅くなってしまった。


早くしないと電車に間に合わない!




なのに



『キャッ!』


「うわっ」



角を曲がろうとしたら人と思いっきりぶつかってしまった。




「すいません!大丈夫ですか!?

…て、斉藤!」




『お!中井じゃん』




謝った相手は同じクラスの斉藤だった。


よりによって斉藤とぶつかるなんて運悪!!




『じゃあね』




「ちょっと待…」




私は斉藤の言葉を無視して走って駅へ向かった。





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