最果てのエデン
「………イチくん、」
「美月が自分を責めるのを止められないのなら、それでいい。だけどそれをするなら俺の隣でにして」
「――――」
なんでそんなに、イチくんの声は、あたしを追い詰めるんだろう。
泣きそうに響く、その声が。
「考えてっていっても、もう美月は無理なんだろうな。もうだったら、しょうがないだろ」
ぎゅっと背中に回された腕が痛いぐらい力が込められて、もう本当によく分からなかった。
ちがう、あたしが駄目なのに――、
許されないのは、あたしで。強迫観念のようにあたしの中で周り始めるのは、万葉の笑顔だった.