最果てのエデン



気がつけば、学校に来てずっと教室の自分の席に座り続けていた。
授業に出席したのなんて久しぶりかもしれないなと思っても、その内容を全くといっていいほど覚えていないんだから受けたことにはなっていないのかもしれない。



「―――美月」


呼ばれてあたしは顔を上げる。
あの時と同じ、明るい里穂のオレンジ。

やっぱり眩しさに眼をくらませながらも、あたしは彼女の健康そうな顔を見上げた。
里穂もやっぱり心配そうな表情を垣間見せていて、あたしはあの日から一向に変っていないんだなと思い知る。

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