最果てのエデン
「あたし……美月と同じ学校なんですけど、今日そのなんていうか喧嘩して、美月の様子が変だったから気になっちゃって、何度も電話してるんだけど一向に連絡つかなくて」
「――それって、いつから?」
堪えきれず小さくため息を漏らして、くしゃりとセットしていた髪の毛をかき混ぜて前髪を下ろした。
きっちりとした髪型はそこまで好きじゃないし、バイト仕様だから終ったら区切るためにも変えていたかった。
少女はため息に反応してか、非難するような視線を向けてくる。
「――タケさんは、美月のこと、心配じゃないの?」
「……心配してるつもりだけど?」