最果てのエデン
あたしはきっと弱い。
それもどうしようもないほど。
ずっとあたしは強いと思い込んでいたかったのだけど。
どうしようもなく弱い。
気づいたのも進歩だと優しいこの人は言うかもしれない。
でもだからといって強くなんて、すぐにはなれない。
これからもなれるかなんてわからなくて。
だから弱くてもいいんだとイチくんはあやうように言う。
ちょっとずつでいいじゃんと。
そうだな。
途方もない道だけれど、そこにあなたがいてくれるのなら。
あたしは、踏み出すことも出来るのかもしれない。