最果てのエデン

「んーん。別になんとなくって言うか、いつまでもだらだらしててもしょうがないなぁって」

「へぇ」


軽く流してみたけれどその実俺は結構驚いていたりもした。


――あの、美月がねぇ。


その変化は当たり前だけれど好ましいもので。
この2ヶ月。少しずつ会話が増えて、美月の表情が変わっていくのが何よりも嬉しかったのを思い出す。
彼氏と言うよりかは父親か兄貴みたいな心境だなとも思いながら。


「……本気になれない言い訳に、あたしが楽なほうにばっかり流れてる言い訳に万葉を使うわけにも行かないじゃない?」

< 237 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop