最果てのエデン
むくれた美月にとにかくと俺は強調する。
決定だからなと言えば、美月は無言の視線で抵抗を示してきた。が恐らくそうするだろうと踏んで、俺は少なからず満足した。
――馬鹿な猫の面倒は、見てやんねぇとな。
片づけくらいお前しろよ。
そう告げると、美月は子ども扱いしないでよと拗ねた声を出す。
ころころ表情が変わるヤツだなと思う。
『美月』の噂のイメージとは違うそれは、面白いから嫌いじゃない。
『誰でもやらしてくれんだってさ。右の眼、偽物らしいけど、綺麗な面してるし身体も良いらしいんだよな、どう? お前、興味ない?』