最果てのエデン
「………もー無理! 死ぬー。退屈で死ねる!」
叫んであたしは手にしていたファッション雑誌をテーブルに放り投げて、ここ数日ですっかり自分の寝床と化してしまっているソファに勢いよく沈み込んだ。
暇だ。
今度は口の中だけで呟いてぼんやりと天井を見上げる。元々自分は室内で過ごすのは苦手だ。
一人でいれば思考が変な方向へと邁進して行ってしまうのも昔からの癖で、だから誰かしらと常に喋っていたいと思う。
特に、夜は。
――そもそも、ほんと勝手なんだってば。あいつ。自分は一人で出かけるくせに。