最果てのエデン
「ヒマって言えばヒマ過ぎて死にそうなくらいなんだけど、あたし今外じゃないんだよねー」
『そうなんだー? 美月と話したいことあったんだけどなぁ、電話でいっかぁ。美月そういや最近来てないみたいだもんね』
でもその方がいいかも知んないけどねーと続けたアミの後で笑い声が聞こえる。
これは誰かなと考えて、すぐにまぁ誰でも同じかと思いなおす。
紫煙を燻らせながらあたしは疑問を投げかけた。
『えー、何でって芹沢超美月探してるよー、今。やらかしたんでしょ? ってそれじゃなくてー、まぁそれも関係あるんだけどさー』
「……あー……芹沢ね」
『あいつ美月に馬鹿にされたってかなり騒いでるよー。あ、でもタケさんが釘刺してくれてたから大丈夫かもだけどー』