君が残してくれたもの
「ばかちーーーっん!!」


涙の叫び声は家
中に響いた。


「ごめんってばあっ」


また向きを変え
て、話した。


「もうっ着替えた!行くよっ」


そう言って部屋
をズンドコ出て
いった。




――― コツ コツ…。


「なぁ…」


コツ


「何よ」


コツ コツ


「機嫌直せよっ俺が悪かったでえっな?本間にっ!」

コツ コツ コツ


歩くスピードが
少しずつ速くな
りつつ…


あとから雅は汗
をかいて着いて
いった。


「雅っデリカシーがなさすぎやねんっ」


コツ コツ コツ コツ


「アメ村のタコ焼きアイスおごるでさっ」


コツ …。


足取りが止まっ
た。
雅は安心して寄
りかかった。


< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop