あたしの隣には、
「・・・・・亜梨紗」


ドキッ・・・


祐がそう、あたしの名前を口にしたとき、ちょっとドキッとしてしまった。

今まで、どんな男子にも亜梨紗って言われて来たけど、1度もドキッとしたことなんて無い。

・・・でも・・・、何でか分かんないけど・・・、祐に名前を呼ばれたときは、ドキッとしてしまった。



「亜梨紗ぁ?」

「えっ!? なに!?」

「なんでビビってんだよ」

「いやっ、別にっ」


完全にテンパってるあたし。


「んじゃ、これから仲良くしようぜ」

「うん! よろしくっ!」


そして、あたしたちは笑顔で握手した。



「よしっ、教室戻るかぁ!」

「うんっ!」

「どういう言い訳したらいいかな?」

「もう普通に遅刻しましたー。でいいんじゃない?」

「そうだなっ!」


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