あたしの隣には、
「あ・・・あなた達・・・、名前は」


先生はオロオロしている。

この先生・・・、若いし・・・新米教師かな?


「柴崎祐でーす」


祐は軽く返す。


「みっ・・・、南亜梨紗ですっ」


でも、あたしはこういう体験なんて始めてだから・・・やっぱり焦ってしまう。


「せっ、席に着きなさい」

「はーい」


祐は相変わらず軽く・・・、あたし達は席に着いた。


「はいっ、では・・・柴崎くんと南さんのために、もう1回私の自己紹介をします」

「ご丁寧に、どーも」

「私の名前は、松下美知です。この学校は1年目で、担任するのも始めてです」


・・・・・やっぱり、めっちゃオロオロしてるもん。


「迷惑をかけると思いますが・・・、よろしくお願いします」


こうして先生の自己紹介はあっさりと終わった。


-キーンコーンカーンコーン-


チャイムが鳴り、休み時間となった。

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