あたしの隣には、
「ねぇ・・・、亜梨紗ちゃんだっけ・・・?」


あたしが一人で静かに席に座っていると、ある一人の女の子があたしの所に来た。


「うん・・・」

「あたし、宮本繭!」

「繭ちゃん?」

「うん! 友達なろっ!」


繭ちゃんは、背があたしよりもちょっと低いくらい。

あたしが156cmだから、繭ちゃんは153cmくらいかな?

それに、童顔で・・・・・幼い感じ。

あたしとはまるで逆のタイプ。


「じゃあ、亜梨紗って呼んでいい? あたしのことも繭でいいから!」

「うん、分かった」

「んじゃ、よろしくね亜梨紗♪」

「うん、繭♪」


こうして、あたしに友達2号が出来た。


「亜梨紗は、どこ小?」

「えっと・・・、中原・・・」

「中原って白坂の校区じゃないよね!?」

「うん、でも、あたし矢粋に住んでるから・・・」

「あぁ、矢粋だったら、こっちのほうが近いもんね」

「うん・・・。だから、あたし・・・こっちに昔の友達居ないんだ」

「本当!? ・・・でも、こっちで新しい友達いーっぱい作ればいいじゃん♪」

「そうだけど・・・、あたし・・・」

「あたしも手伝ったりするし、亜梨紗、可愛いからすぐ友達出来るよ!」

「ありがとう」


繭は本当に優しい。

まだ出会ったばっかりなのに・・・、こんなにもすぐに人の優しさに触れるとは・・・。
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