あたしの隣には、
・・・こんなことだったら、怒られた方がよっぽどよかった。


「はぁ・・・」


うわぁ、ため息しか出ない。



「亜梨紗ぁ~!」


あたしが下を向きながら、教室へ向かっていると架瑠(カケル)が走って、あたしのほうに向かってきた。

架瑠はあたしの親友。

女の子なのにカケルっていう名前カッコいいと思わない?

・・・・・でも、外見は本っ当、女の子!

ずっと一緒に居るあたしからしても、架瑠は可愛いと思う。

中身も天然系で可愛い。


・・・・・それにして、あたしは・・・。

男勝りで、サバサバしてて・・・。

モテるわけない。


「亜梨紗ぁ? どうしたの?」


架瑠はあたしの顔をのぞいてくる。


「架瑠ぅ~!」


あたしは架瑠に抱きつき、職員室であった事情を説明した。
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