Little WING
その日
その日は…ホントに普通の日で。
ていうか、普通の日って何?
って言われたら、答えに困るけど(笑)。
なんていうか、好きな教科と、キライな教科と、そうでもない教科の授業があって……。
あぁいつもとちょっと違うのは水曜日だってことかな。
水曜日は…多分、普通の高校生にとってはなんでもない一日なんだろうけど、うちの高校の学生にとっては…
「全校一斉 漢字テスト」
の日なので、みんなちょっと憂鬱だし、漢字採点委員の花衣だけは放課後忙しいだろう。
あ、花衣は友達。
高校に入ってからずっとクラスが同じだったり、出席番号が近いから何かと話すことが多い。
今日は朝のホームルーム前の5分だけがちょっと憂鬱な、いつもの一日になる…はずだった。
のだけど。
「はよ〜」
ま、いつもの感じで誰にいうでもなく、開けっぱなしの教室の入口をまたいだ。
で、
なんか…ヘン?
「ね、今日漢テスだよね?」
何だかいつもの、ピリピリ感がないんだけど…と。
と、すでに席についてグラマーの問題集と格闘している花衣に聞けば…。
「は?…今日、テストないよ。」
「え、なんで?なんで?」
バックもロッカーに入れないままでさらに聞く。
「あんた、昨日、センセの話、聞いてなかったでしょ(笑)」
「え、まっちゃん、なんか言ってたっけ。」
まっちゃんは担任の松下先生。
たぶん(大して興味がないから聞いたことがない(笑))、30前後で国語の先生。
いつも、
「コマッタな〜。」
と、頭をポリポリ。
でも、一体何に困ってんだか私たちにはその半分以上が未だナゾ(笑)
「今日、次の執行部の公示だよ。だから立候補の仕方説明するんだって。」
ふーん。全然聞いてなかった。
そうなんだぁ。
と、思った所で花衣の視線を感じる。
「なに?」
「まさかとは思ったけどさ…(笑)。もしかして昨日の私の話も…」
「え、なに?なに?」
昨日ぉ?
帰り?
何?
あぁ!
「なんか、一緒にやろって言ってたよね。何だったっけ。」
「カオル、人の話はちゃんと聞かないと…いつかエライことになるよ。」
「え、何よ。気になるじゃん。」
「分かった。じゃ一限目が終わったあと、教える。」
ええ〜。
ていうか、普通の日って何?
って言われたら、答えに困るけど(笑)。
なんていうか、好きな教科と、キライな教科と、そうでもない教科の授業があって……。
あぁいつもとちょっと違うのは水曜日だってことかな。
水曜日は…多分、普通の高校生にとってはなんでもない一日なんだろうけど、うちの高校の学生にとっては…
「全校一斉 漢字テスト」
の日なので、みんなちょっと憂鬱だし、漢字採点委員の花衣だけは放課後忙しいだろう。
あ、花衣は友達。
高校に入ってからずっとクラスが同じだったり、出席番号が近いから何かと話すことが多い。
今日は朝のホームルーム前の5分だけがちょっと憂鬱な、いつもの一日になる…はずだった。
のだけど。
「はよ〜」
ま、いつもの感じで誰にいうでもなく、開けっぱなしの教室の入口をまたいだ。
で、
なんか…ヘン?
「ね、今日漢テスだよね?」
何だかいつもの、ピリピリ感がないんだけど…と。
と、すでに席についてグラマーの問題集と格闘している花衣に聞けば…。
「は?…今日、テストないよ。」
「え、なんで?なんで?」
バックもロッカーに入れないままでさらに聞く。
「あんた、昨日、センセの話、聞いてなかったでしょ(笑)」
「え、まっちゃん、なんか言ってたっけ。」
まっちゃんは担任の松下先生。
たぶん(大して興味がないから聞いたことがない(笑))、30前後で国語の先生。
いつも、
「コマッタな〜。」
と、頭をポリポリ。
でも、一体何に困ってんだか私たちにはその半分以上が未だナゾ(笑)
「今日、次の執行部の公示だよ。だから立候補の仕方説明するんだって。」
ふーん。全然聞いてなかった。
そうなんだぁ。
と、思った所で花衣の視線を感じる。
「なに?」
「まさかとは思ったけどさ…(笑)。もしかして昨日の私の話も…」
「え、なに?なに?」
昨日ぉ?
帰り?
何?
あぁ!
「なんか、一緒にやろって言ってたよね。何だったっけ。」
「カオル、人の話はちゃんと聞かないと…いつかエライことになるよ。」
「え、何よ。気になるじゃん。」
「分かった。じゃ一限目が終わったあと、教える。」
ええ〜。