それでも私はあなたが好き
ピピーーー!!!!
ゲーム終了の笛が鳴った。
「あ!勝った!すごーいね真央!」
「まさか勝つとは…」
そうなんです。
1-2で、私達のクラスが勝ちました。
「ったく…お前、ちっとも手加減しねーんだからよ」
「何で俺が手加減しなきゃいけないんだ」
天野くんと市ノ瀬くんは、ぶつぶつ言い合いをしながらコートを出た。
「あ、ひかり~!!」
私に気付いたらしい天野くんは手を振ってきた。
「ひかりって…天野くんと知り合いなの!?」
「ち、違うよ!!!」
うう…周りの女子の視線が痛い。