それでも私はあなたが好き



髪は、染めてなく純粋な黒色。


鼻はすごくスッとしてて…私と大違い。


ガッシリした腕と対照的な細い体。


────完璧すぎる。




そんなことを思っていると…

「…俺の顔に何かついてる?」



ぎゃあっ!!

悠馬くんが急に顔を上げた。



「なっななな…何もついてないよ!!」

私は頭を手を使って全否定した。



その 私の慌てっぷりがおかしかったのか────

「ははっ、そんなに慌てなくても良いから」


悠馬くんが笑った。

私に、笑ってくれた。



「太田さん、面白いね」



きっと今の私の顔…真っ赤だよ。


「そ…そんなことない、よ?」

私は俯きながら答えた。



「あ、太田さんごめんね?変なつもりで言ったわけじゃないから」


「う、うん」



< 8 / 24 >

この作品をシェア

pagetop