それでも私はあなたが好き
髪は、染めてなく純粋な黒色。
鼻はすごくスッとしてて…私と大違い。
ガッシリした腕と対照的な細い体。
────完璧すぎる。
そんなことを思っていると…
「…俺の顔に何かついてる?」
ぎゃあっ!!
悠馬くんが急に顔を上げた。
「なっななな…何もついてないよ!!」
私は頭を手を使って全否定した。
その 私の慌てっぷりがおかしかったのか────
「ははっ、そんなに慌てなくても良いから」
悠馬くんが笑った。
私に、笑ってくれた。
「太田さん、面白いね」
きっと今の私の顔…真っ赤だよ。
「そ…そんなことない、よ?」
私は俯きながら答えた。
「あ、太田さんごめんね?変なつもりで言ったわけじゃないから」
「う、うん」