ひとりぼっちの世界
 頭に浮かぶのは「彼」のことだけ。

 彼はひとりになっても大丈夫なんだろうか。

 きっと、本当は、わたしがいないほうが、彼にとっては楽だったのかもしれない。

 そして、彼がひとりになってそのことに気づいたら、もうわたしの元には二度と帰ってこないんじゃないんだろうか。

 そんな不安ばかりが頭の中に浮かんできた。
< 4 / 79 >

この作品をシェア

pagetop