恋の悪魔(仮)
第2章
始まり
―――今から一年前に遡る
「高坂ー!パス、パス」
「おっけー」
彼は、高坂 那智(こうさか なち)
バスケットボールをつきながら
コートを突っ走る那智の姿
ピッピー・・
試合終了のホイッスルがなり
部員達は挨拶をしてベンチに戻ってきた
「みんな、お疲れ様ー」
「お!沢田見てたかー?」
沢田 満月 (さわだ みつき)
それがあたしの名前。
「見てたよー!
今日も高坂絶好調だったね」
「当たり前だ!
バスケは俺の生き甲斐だからな」
二人で笑い合うこの時が1番好きだった