恋の悪魔(仮)
「どしたの?試合始まるよ」
「・・・ん、わかってる」
声をかけても動こうとしない那智を
あたしは不思議に思った
「高坂く」
「あのさ・・今日、一緒に帰んない?」
え?一緒に・・・?
「相談にのってほしいんだけど・・」
「え、あ・・相談ね!うん、勿論」
「サンキュー!!じゃ、戻ろーぜ」
嬉しそうに笑いながら、
試合へ戻る那智の後ろ姿を見つめた
・・・相談か。
何だろー?
深く考えずにあたしもコートに戻った