恋の悪魔(仮)



「・・那智、今日変じゃない?」


「・・そーか?普通だけど」



普通・・・?


「普通じゃないよ。
熱でもあるんじゃないの?」





那智のおでこに手を当てようとすると
那智はあたしの腕を掴んで
自分の方へ引いたため
あたしは那智の胸に収まった状態。




「ち、ちょ!?な・」


「・・・満月」



ドキッ


『満月』・・って言ったよね?


いつもなら苗字で呼ぶのに・・・

やっぱり変だよ



「那智・・?どーしたの?」


「・・・」





シカトですか・・・ね?



離れようとしても、男の那智の力に
勝てるわけもなくて・・・


もがき続けたら腕の力が
強くなるから苦しい・・



どーしよ。誰か来たら・・やばいよね?


でも、裏腹に・・このままでいたい
って思う自分もいる



あたしってわがまま?

 

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