恋の悪魔(仮)


―――――――――




「満月〜?まだ気にしてんの?」



あたしの顔を覗きながら聞いてくる
親友の衣織(いおり)。


「うるさいなー。ほっといてよ」




膨れっ面をして机に俯せるあたしに
衣織はニヤニヤしながらほっぺをつつく





「ったく、気になるなら那智君に
理由を聞けばいいじゃない」



「聞いたよ・・でも“ごめん”って
しか言わないんだよ?」


那智は、あたしが昨日まで
付き合っていた彼氏のこと。





理由を聞いても、教えてくれない那智。


好きな人が出来たなら
言ってくれればいいのに・・

 
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