青春はこれからだ!!
青春は終わらない!!
「なぁ、俺たちもう少しで卒業だろ?
 だからなんか卒業パーティー見たいな事しようぜ?」

俺が必死で受験勉強をしているというのに、
背後から騒がしい声を発しながら小沢が抱きついてきた。
小沢浩二 高校3年生は俺と同級生であり、
とにかく明るく遊んでばっかのクセに成績がいい。
俺の第一志望の蒼葉大学の判定は余裕でAであった。
それとくらべて俺、佐野史孝は内気で勉強ばかりしているが、
成績は可もなく不可もなく。
小沢と同じ大学へ行こうとこうして必死に勉強しているのだ。

「うるさいっ!!俺は今受験勉強で忙しいんだ!!
 大体そんなこと学校がかってにやってくれるだろ?」

俺はお前と同じ大学に行くために必死に勉強しているというのに
まったくのんきな奴だ。
中学の頃いじめられていた俺と最初に友達になってくれたのは小沢だった。
その頃から小沢は面構えも良く、ノリがよかったため、
クラスの中心となっていた。
そのクラスの中心の友達だ。いじめようと思う奴はいなくなる。
もしも、小沢が声をかけてくれなかたっら、
いまでも俺はいじめられっこのままだっただろう。

「冷たいなぁ、ふみちゃんwwそんなんじゃ皆にきらわれちゃうよぉ?
 しかたないなぁ、卒業パーティーは俺んちで開こう!!」

小沢が何かしらいっているようだが、そんなの聞いてる暇はない。
無視だ。
とにかく無視。
そんな俺を見てはぁっとため息をついた。

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