青春はこれからだ!!
俺は小沢が冗談に聞こえなかった。
先生よりも分かりやすい説明で普段ならすぐ頭に入るはずなのに、
なぜだろうか今は全然身に入らない。

「小沢・・」

「ん?」

「俺には・・俺には冗談には聞こえないのだが・・」

「はぁ・・何でそんなこというんだよ?
 冗談だっつってんの!!ほら、勉強しよっ!!」

「小沢・・」

「・・・」

「小沢・・」

「・・・」

いくら名前をよんでも小沢はただ説明を続けている
やっと乾いたと思った涙がまた出てきそうだ
俺は右手をぎゅっ拳にして、喉を震わせながらいった

「浩二・・先生・・」

「!?」

「話くらい・・聞けバk・・浩二先生」


そういうと、小沢はくすくすと笑い出して

「ふっ・・今バカって言おうとしたでしょ?
 ふみちゃんかわいいなぁ・・さっきから耳真っ赤なんだもん
 照れると赤くなるよね」

「なっ!?」

なんでこいつは自分でも知らないことを・・
俺は口を尖らせ、目をそらした

「なんで、キスしたか?だよね・・」

「きいて良いのか・・?」

やっぱり、冗談じゃなかったんだ
心の準備はばっちりのはずだが

「うん、俺さ、ずっと前からふみちゃんのこと好きだったんだよ?」

この一言で全部がパーになった

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