たった一度のクリスマス
「涼子、乾杯しよう」 振り向けば愛しい人……… 「豹……」 後ろから抱き締められてその手にはグラスが二つ パチパチ弾ける泡が綺麗 「涼子、メリークリスマス」 耳元で豹が囁く 「メリークリスマス、豹」 なんだか恥ずかしい 豹の見つめる力で この雪さえも溶けてしまう あたしの心の氷柱を溶かしてくれた様に