My cat
1
初めて出会ったときはびっくりした。
あまりにも猫に似すぎてて。
「にゃぁっ!?」
俺の目の前で派手にこけたあいつは鼻をすりむいたらしい。
「お…おい
大丈夫か?」
名前はもちろん顔も知らない女だったけど、なぜか俺は話しかけた。
あいつは涙目になりながら俺のほうを向いた。
「あ、はい。…大丈夫です」
人前で転んで恥ずかしかったのかあいつは顔を真っ赤してまた下を向いた。
「ほら」
俺はもっていた絆創膏を渡した
「え…?あ、ありがとう」
その後俺はあいつに手を貸して立たせた。
あいつは何度も俺に礼をしながらすりむいた鼻に絆創膏を貼って走ってどっかに行った。