My cat

「おい、如月!お前牧野と知り合いだろ?
席替えするまで牧野にいろいろ教えたって。
小野、ちょっと席交換」

と担任が言うと隣に座っていた小野がまじー?とかいいながらもしぶしぶ先生が指定した席に移った。

「じゃぁ、牧野の席は如月の隣な。
あいつ無愛想だから無視されたりしたら言えよ」

「…んなことしねぇって」

先生に聞こえないように俺は呟いた。


「よろしくっ!えぇっとー…」

「如月 光。」

「よろしくね!光くん!!!!」



と誰もが目を輝かすような笑顔を俺に振りまいたことは、牧野を見ていなかった俺には気付くはずもなかった。





休み時間

転校生特有のあの群がり。
隣の俺も当然危害は加わるわけで…。



「うるせーな…違うとこでやれよ」

なんて呟くが、誰にも聞こえてなかったみたいだった。

「あ、そうだ光くん!!
あとで校内案内してもらっていいかな?」

「あ?…あぁ、いいよ」

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