君の隣で
昼。
「あーっ。弁当忘れた…」
ある日のお昼時間、すっごく楽しみにしてたお弁当を忘れてしまった。
どうしよう…今日お金ないよ…。
隣に借りようか。
そう思い、久野に
「弁当忘れちゃって…。で、お金ないから、貸してくれないかな?」
そう言うと、久野は困った顔をした。
……絶対喋らないのね。
軽いため息をつくと、久野の隣から神永が出てきた。
「亮太も弁当忘れちゃったんだってよ。で、財布も忘れたらしい」
変わりに神永が全部言ってくれた。
なるほど…久野も同じ状況なのね。