君の隣で
ある日の夕方。
私は、忘れ物をとりに教室へ行った。
教室のドアが少し開いている。
そこからちょっと覗くと
そこには夕日に照らされた久野と、矢野、神永がいた。
そして、聞いてしまったんだ。
「亮太、最近樋渡と喋ってるよな」
矢野が、私と久野の話を持ち出した。
少し気になって、盗み聞きすることにした。
「亮太って、ああゆうのがタイプ?」
「……さあ」
「つか、亮太のタイプって誰だよ」
ナイス矢野。
私も気になるので、さらに耳をすませた。
「………宮本?」
………飛鳥?
「おまっ、殺す…!!」
「ごめん冗談。梓夢のことからかうの面白くて」
「え、冗談?まじ?よかったー」
矢野、すっごい安心してる。
カレカノって、こうゆうカンジなんだ。