君の隣で
しかし、その理由はすぐに分かった。
「…んだよ。俺だって嫌われてると思った。」
久野は、顔を赤くして笑って、髪の毛をくしゃっとした。
その仕草、可愛すぎ。
「あんだけ話てて、急に喋らなくなったから、正直寂しかった」
私の顔、熱い。
今、水が入ったやかんを私の頬っぺにくっ付けたら、絶対沸騰するって。
「俺、離れて気付いた。俺も…俺も樋渡のこと、好きみたい」
「じゃ、じゃあ…」
「付き合って下さい」
「………はい!!」