Hなカテキョ様ッ!!
「はい」
父が受話器を取った。
何やら変な会話をしていると愛花は首を傾げた。
喋れば喋るたび父の顔は何だか怒った顔。
父は最後に静かに受話器を置いた。
「どうしたの?」
愛花とお母さんは同時に聞いた。
二人とも、父の怒りの色が混じった顔を見ていると何だか聞けずにはいられないのだ。
父は低い声で呟いた。
「ち…くだと」
「え?」
「遅刻だと!だから嫌なんだ春樹君が!男のくせして泣き虫、そのくせ愛花に付きまとう!愛花が嫌がってるじゃあないか!しかも春樹君、俺の大事なギター壊しやがって…あんなに部屋に入ったら駄目だっていったのに!」
「んまぁ、そんな言い方ないわ、あなた!春樹君はとても可愛い男の子だったじゃないの。それに付きまとってたんじゃないわ、春樹君は愛花にベタ惚れだったじゃあないの、あなたしつこいわ男のくせにいつまでも昔の事。私だって春樹君に生まれて初めておばさんって呼ばれたことは今でもむしゃくしゃするけれど、口に出すもんじゃあないわよ!」
「ちょっと、お母さん、お父さん、そんなに急にテーブルから立ち上がったらお茶とかお皿とか、床に落ちちゃうでしょそういうのやめてよ、めんどくさいんだから、さぁ!大体何でみんなこんなんになっちゃったの?お父さん、そんなに春樹君のこと嫌ってたんだ…お父さんのウジ虫!もう嫌い」
――……家族は春樹君を嫌っているようです。
父が受話器を取った。
何やら変な会話をしていると愛花は首を傾げた。
喋れば喋るたび父の顔は何だか怒った顔。
父は最後に静かに受話器を置いた。
「どうしたの?」
愛花とお母さんは同時に聞いた。
二人とも、父の怒りの色が混じった顔を見ていると何だか聞けずにはいられないのだ。
父は低い声で呟いた。
「ち…くだと」
「え?」
「遅刻だと!だから嫌なんだ春樹君が!男のくせして泣き虫、そのくせ愛花に付きまとう!愛花が嫌がってるじゃあないか!しかも春樹君、俺の大事なギター壊しやがって…あんなに部屋に入ったら駄目だっていったのに!」
「んまぁ、そんな言い方ないわ、あなた!春樹君はとても可愛い男の子だったじゃないの。それに付きまとってたんじゃないわ、春樹君は愛花にベタ惚れだったじゃあないの、あなたしつこいわ男のくせにいつまでも昔の事。私だって春樹君に生まれて初めておばさんって呼ばれたことは今でもむしゃくしゃするけれど、口に出すもんじゃあないわよ!」
「ちょっと、お母さん、お父さん、そんなに急にテーブルから立ち上がったらお茶とかお皿とか、床に落ちちゃうでしょそういうのやめてよ、めんどくさいんだから、さぁ!大体何でみんなこんなんになっちゃったの?お父さん、そんなに春樹君のこと嫌ってたんだ…お父さんのウジ虫!もう嫌い」
――……家族は春樹君を嫌っているようです。