危険な君の甘いお仕置き
楓先輩はあたしの手をひいて校舎の裏にいった。
そこは、今の時期の日差しがちょうどよく木に反射してキラキラとしたとても綺麗な場所だった。
「き……れい。」
「だろ?ここ、俺のお気に入りの場所なんだ。」
先輩はあたしの手を握ったまま
ストンと腰を降ろした。
「美亜ちゃん…大丈夫???」
「……。」
あたしは答えることができなかった。
「…すいません、あたしこんなんで…ドリンク作りも出来ないなんてマネージャーしっか…くで…す…ね」
涙が込み上げてきて上手く喋れない。
「…どこがまずいんだよ。」
「え…」
「あんなに心こもった飲み物初めてだぞ???」
「…っ」
先輩は…優しい。
お世辞かもしれないけど
おいしいっていってくれて凄く嬉しい。
あたしはうれしくて泣いてしまった。
「ち、ちょっと泣くなよ」
「…これは嬉し涙です♪」
先輩はあたしを優しく抱きしめてくれた。
先輩の優しさにあたしは…
ときめいていた………。