危険な君の甘いお仕置き
「むふふふ…♪」
さっきっからニヤニヤが止まらないあたし。
だってだって初めて楓先輩のバスケをやってる姿を見たあたし。
それはそれはかっこよくて。
シュートとする瞬間とかぁ
走ってる瞬間とかぁ
シュートが決まって笑顔の先輩とかぁ。
もーカッコよくて。
ポカッ。
「いてっ。」
いつの間にか隣にいた悠紀に頭を叩かれた。
「なに!?」
「お前なにニヤニヤして楓先輩のこと見てんだよ。」
「っ…///見てない!」
なんでばれてんの!?
「楓先輩見るより俺のこと見てろよ?」
「はぁ!?あんたなんて見ても得しませんからっ」
「見ないほうが損するぜ?」
「どこが!それよりシュート練習終わったの?」
「終わったしー♪」
悠紀はあたしと話しながら器用にボールを人差し指でくるくる回してる。
その姿がやけに決まってちょっとドキッとしてしまう。
…こんなやつでもやっぱりカッコイイものはカッコイイんだよなぁ。
モテるのもわかる気がする。