そんな、バナナ

先生が言おうとした時、
突然由宇が立ち上がった

「何だ、小山」

「あのー、あたし最近目が悪くて~字が見えにくいんで新見さんと席替わってもいいですか~?」


『………………へ?』


「らしいそうだが、いいか、新見~?」

由宇の空気を察したのか
先生が私を見て言う。

『別に…構いませんけど』

ありがとーと言いながら
由宇はさっさと机を移動
しはじめた。

「よし、じゃあ悪いが大井君の席は新見の隣りな~」

「……はい」

そう言って大井君は私の隣
りの席に座った。

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