夢の時間
退院が決まった翌日、平田と辰巳が揃って病室に来た

「珍しいね 二人揃って・・・」
「そぉ・・・かな(笑)」

「元気になった?」
「うん バッチリ この通り」

少し逞しくなった腕を、袖をまくって見せアピールする恵理子

「アハハ・・・細いわりにいい筋肉だ」
「水泳選手だからね」

「水泳選手か・・・」

諦めない恵理子の言葉に呆れて復唱する辰巳

「水泳諦めないよ まだ泳ぎたい せめて今度の月末の大会には出たいんだ・・・」

懇願する恵理子の横で検査結果を見ながら考え込むようにボールペンを弄ぶ辰巳の姿・・・

その様子を横で見ながら口を開こうとしない平田・・・

苛々した
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