夢の時間
「ハッキリ言っていいよ ホントは回復なんてしてなくて検査結果悪かったんでしょ・・・」

強く言い放つつもりだった言葉は力なく流れ、不安に涙声になっていた

そんな自分が情けなくなり2人に背をむけ布団をかぶった

そんな恵理子に辰巳は一気に言った

「検査結果は最悪 水泳は休止だ 精密検査しだいで手術にするか経過観察できるかみる このままじゃ身体がもたん もぉ十分水泳楽しんだだろ?!少し休め いいな??」

辰巳の言葉に遊び道具を奪われた子供のように駄々をこねた

「嫌だ!絶対に嫌だ!このまま水泳辞めても手術なんて受けないから・・・精密検査だって受けない・・・もっともっと皆と同じように水泳楽しみたい」

辰巳はそんな恵理子を呆れたように見ていた

そして少し間をおいて言った

「死にたいのか?」

いつもと違うドスのきいた低い声

横で聞いている平田にも寒気が走った


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