夢の時間
「楽しいことできないより、よっぽどいい」

脅すように言った辰巳に負けじと、低い萎んだ声でポツリと言い放った言葉に辰巳が返す言葉を失う

平田は冷静になるように恵理子の頭に手を置き顔を覗きこむが、恵理子はそんな平田を睨んでいた

「そんな目で睨まないで・・・興奮しないで」
「誰のせいよ・・・」

「。。。そぉ言われると・・・」
「どぉせ他人事だと思ってるんでしょ・・・」

「そんなこと思ってない」
「だったら、何で今なの?何で・・・楽しんでたもの取り上げるの・・・いつもいつも・・・あの時だって・・・」

恵理子は昔のことを思い出していた

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