夢の時間
1本目はメドレーリレーの予選

最終組の3コース

”いつも通り泳げば予選は難なく通過できる”っと顧問が言った通り楽々通過した

それはリレーだけでなく個人種目も同じだった

昼少し前、レース直前になると重いから早めに昼食を取ろうと誘ってきた先輩達の言葉を断ってリコは一人観覧席に上がった

食欲がなかったのもある

でもそれだけじゃなかった

最後になるだろう大会

できるだけ長い時間プールを眺めてその光景を脳裏に刻みたかった

眺めていると手すりを掴んでいた手に、手が重ねられた

ムラだった

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