夢の時間
話をしているとドアが開く音がして辰巳が入ってきた

「楽しそうですね」

猿藤に言うように入ってくる辰巳を見てリコは邪魔してほしくないって顔をした

そんなリコの顔に辰巳が諭した

「邪魔して悪いな でもコレ・・・」
「あっ・・・さいあく・・・」

用件を思い出させるように採血管を上げて見せた

朝できなかった採血・・・嫌だって思いが顔に出たのか猿藤が気を使ってくれた

「検査か じゃぁ俺はそろそろ帰り「大丈夫 すぐに終わるから 気が紛れる話しでもしててよ」・・・」

猿藤の言いかけた言葉を遮れば、その意図に気づいたように辰巳も続けた

「あ~そぉだな。そぉしてあげててください」

辰巳の追い打ちの言葉に猿藤は椅子を立つのをやめた
< 133 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop