夢の時間
言われるがまま手を引っ張られプールの入口まで行くと、そこは病院の消毒液に似た塩素液の匂いが漂っていた

「猿藤先生~新入生連れてきたよぉ~」
「おう。入れよぉ」

リエちゃんがプール入り口から大きな声で叫ぶと、顧問の先生らしき男の人がフェンス越しに手招きした

「”猿”に”藤”で猿藤(えんどう)先生。あだ名はモンキー いい先生だから安心して」

そぉ言われ再び手を引かれプールサイドに上がった

水しぶきを上げて泳ぐ先輩方がトビウオのように見え、自分が泳ぐ姿を想像し重ねた

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