夢の時間

恵理子が帰った後も、辰巳と平田はカンファレンス室にいた

「辰巳、お前相変わらず恵理子ちゃんの涙に弱いな。水泳なんて許可して大丈夫か？」
「弱いわけじゃない。恵理子ちゃんの意思が強かっただけだ。」

「？？」
「あれだけの条件出したら尻ごみすると思ってた。まぁ実際は半年ももたんと思っているけど・・・」

「どっちも強情だからな・・・精密検査は受ける患者も、それをする医者も辛いぞ　大会のたびともなると頻繁になるからな・・・」
「分かってるよ。恵理子ちゃんの耐える顔が今から浮かぶな。それでも彼女が夢中になれるものがあるなら、それをさせてあげよう。見守るのも大切だろ？！」