夢の時間
恵理子が泳ぐのは背泳ぎ

初心者なら大抵クロールから泳ぎ始めるが、何故か猿藤は恵理子に背泳ぎを教えた

恵理子に背泳ぎの素質があると見越したか、猿藤自身が学生時代に背泳ぎの選手だったからか、理由は定かでない

でも恵理子はすぐに背泳ぎをマスターした

初日から仰向けで浮くことも難なくできた

腕をまわして頭の方向に進むこともスグにマスターした

クロールと違って息継ぎを学ぶことはなく、50メートルならターンも不要で練習期間は最短だった

猿藤はこれが狙いだったのかもしれない
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