夢の時間
「こんにちは」

穏やかに挨拶をする平田Dr.に笑顔を返して前の丸椅子に座る

「もぉすぐ卒業式だね」
「うん」

「来月からは中学生かぁ~早いねぇ」

感慨深げに話す平田Dr.の顔を見て思う

お父さんってこんな感じなんだろうな・・・

両親に捨てられた私にとってお父さんは架空でしかない

「中学校に入ったら何かしたいことある??」
「ん~部活がしてみたい。それも運動部!」

返事に期待せず思ったことを言ってみた

キット笑顔で却下するんだ

説き伏せるようにダメな理由を話されるんだ・・・

分かってるけど、何となく言ってみた
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