夢の時間
暫くして村井が平田に連絡をいれると、辰巳と平田が揃って現れた

「気分はどぉ?苦しかったりしてない?」
「うん・・・」

平田の言いつけを守らず水泳をして倒れたことに罪悪感を感じながら目線を逸らして返事をすれば、平田は逸らした視界に割って入るように顔を近づけた

「心配したんだよ」
「・・・ごめんなさい」
「取りあえず無事で良かった」

謝る恵理子に安堵の表情を見せ呟く辰巳

「もぉこんなのは嫌だよ」

それとなく水泳を辞めるようにと放たれた平田の言葉に恵理子は表情を曇らせる

「まだ水泳したいのか?諦めきれないって顔してるな」

辰巳が鋭く言えば、恵理子はゴメンなさいっと呟いて頷く

「こんなに皆に心配かけて、恵理子ちゃん自身も辛い思いしてるのに、そんなに水泳楽しい?」
「うん」

「困った子だ・・・」

「今は元気に退院できるように専念すること」

辰巳との会話に、平田が話を逸らすように言えば、恵理子は諦めたくないっと布団を頭からかぶる
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