夢から覚めて
「具合悪いのはいつからかな?」
「土曜日」

「持病があるみたいだけど、薬は飲んだ?」
「土曜日から毎日・・・」

「主治医の先生に連絡は?」
「・・・」

黙る恵理子に藤田は困った顔をする

聴診器を当て音を確認するように耳をすますと、お腹を押さえる

暫く何も食べていない恵理子のお腹はベッコリ凹んで、抑え込む肉の感触さえなかった

「最後にご飯を食べたのはいつかな?」
「・・・覚えてない」

「食欲ない?」
「はい」

呆れるように恵理子を見る
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